ミステリーに『不可思議』は存在し得るか?

本日のオカズ本はコレ!!! 有栖川有栖先生の『濱地健三郎の霊なる事件簿』、高野和明先生『6時間後に君は死ぬ』そして、光文社『不思議の足跡』!!!


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 寒くなりましたねぇ!
冬キター!!!と叫んでいる、冬生まれの、のりあきらです。

 さて、私の今激闘して書こうとしているものを知ってる訳はない(と、思う。いや、もう願う。笑)母様が、最近、毎週病院の図書館で本を借りてきてくれては『オモシロいからあなた先に読みなさい』(先に?笑)と又貸しして下さる。

 毎週月曜日に通院の母から本を借りてしまうと次の通院日までに必ず本の返却が要される事にナリマス。
感想も述べたいので、必死になって「うぉぉぉ!」で読む。

 しかも、私が今ミステリージャンルに挑戦しているという事がばれているとしか思えないチョイスばかり(汗笑)!!!
 ありがたく片端から読破してっております中で、ちと思う事がありましたので、本日は久しぶりに読書録と参りましょうッ!!!

 タイトルに冠しました通り、今回掘ってみる穴は、『ミステリーに『不可思議』は存在し得るか?』でございます!!!


霊感探偵と霊たちの現世(うつしよ)の事件『濱地健三郎の霊なる事件簿』

 FNS歌謡祭を見ていたら、はからずしも現在の隠れテーマソングの一つ、槇原クン(不遜!)の『hungry-spider』が(笑)。
 ウシシと笑いつ、現在エンドレスリピートでBGMに流しております。
うっふー(笑)
 子どもに怒られるエンドレス再生!
 ちなみに、安室さまの『FLY』とsuperflyの『wildflower』等々、現在の神曲ですッッッ!!!(お世話になってマス!!!)

 さて、『ミステリーに『不可思議』は存在し得るか?』。

最初に語らせて戴くのは有栖川先生の『濱地健三郎……』です。

 これは母上の推薦図書じゃない。
覚えて下さっている方がいるかもですが、『幻坂』と一緒に購入した本で、10月半ばに読み終えています。

 うん。いま、自分の読んだ本の記録をつけている「本読みエディットノート」を開いて確認してみると、「幻坂」を先に読み終えてからこちらを読んでおります。順番としては正しかったようだと書いてる。

 読後の感想の中に星野源の出ているビールのCMの事を書いてる(「個性とは?」と聞かれた星野源が「麻薬のような言葉だ」と応えてるアレですね)自分に笑いながら、その時エディットに書いてる自分の感想を眺めてみると、『キャラクターの描き方が流石だ!』的な事しか書いてナイ。

 もっと他の事を考えながら読んで、先生の『現在、模索中』の後書きを読んで『あぁ、やっぱり』と思ったくせにソコの事を感じながらもその時の私は『残して置かない事』にしてたんだなと思う。

 そのかわり、エディットのページの残り半分を『誰も読んだ事のない、最高のエンタメ小説、『誰も読んだ事がない』は果たして可能か』なんてテーマで走り書いていて、そこにさっきの星野さんのCMの話も入って来る。自分がそこで出している答えは私だけの仮命題で普遍的なものではないのでここには例示しないけれど、この事については考え出すと、同好の士となら寝食忘れて一週間くらいは夢見心地でいられるくらい楽しい論を交わせる自信がある(笑)

 いかん、そういう話をし出すと思いきり本題から逸れるのでこのへんにして、ですな(笑)。

 この物語は、霊が普通に見える探偵、年齢不詳の濱地健三郎氏が現実とリンクする事件を霊との関りから解決していくとても個性的な物語。

 遠く赤川次郎の時代から、「幽霊」が探偵になったり(自分を殺した犯人を見つける、的な!)殺人事件の「殺」的常識を根底から覆すような珠玉のミステリーは数々ございます!
 近く親しみ深い霊、いや「例」!をあげれば『逆転裁判』の主人公のパートナーの女の子はイタコで、時々死者のメッセージを伝えてヒントをくれますな。

 今でこそ「チート」なる無敵の存在が喝さいを浴びる(ん?でもこの方法論も昔からあるか?(笑))土壌が出来上がっておりますが、殺された相手が「私を殺したのはコイツです!」とことごとくスクープしてちゃ、世のミステリーは大半が成り立たない(笑)

 そう……賢い読書子姉はとうにお気づきの事と存じますが、タイトルで上げた『不思議』とはとりもなおさず、『超常現象的出来事』のコト!!!

 ミステリに『不思議』は不可欠。
でも、それは決して、真実の『超常現象』を指さない。

 それが当たり前だという土壌でかかれたミステリはミステリの醍醐味たる『不思議』が『不思議』でもなんでもなくなるという、まさに劇薬的存在!!!

 東野圭吾先生の『探偵ガリレオ』なんかは、まさに『超常現象』を装う並み居る犯罪者との『超常現象崩し』がキモになる珠玉のミステリでございます。
 (『容疑者Xの献身』は小説でも映画でも大泣きに泣いた!!!)


それでも存在する。ミステリ内の『不可思議』存在ルール!!!


 ……なんて書くと、お前はミステリに内に『超常現象』は存在し得ないのがミステリの本道だと語りたいのか?とか思われそうですが、トンデモナイ!

 実に今自分が書こうとしているモノの中にもガッツリ超常現象的存在が噛む予定で、ただそれを入れる事がどうなのかリアルタイムで悩んでいただけに、この話題についてアンテナがより高く遠くまで伸びてるんだよというだけの事なんですが(笑)

 さて、次に語るのは高野和明先生の『6時間後に君は死ぬ』。

 未来を『ビジョン』という形で見ることが出来る青年が、殺される予定の女の子の命を助けようとしたり、という、『未来が見える』という能力があるという上で成立していくミステリー。

 未来が見えたらさぞかし便利だろうと思われそうですが、どうしてどうして。
極めて不便。
 極めて不安。

 そしてこれを読んだときの自分の本読みエディットノートの感想を今広げてみると、『ミステリにおいて非現実はどういう役割を持つか。もしくはその両立は可能なのか』で、自分が出した答えは『可能』。
 続けてちょっと抜き出すと『けれど、不可能がそもそも可能になってしまった存在の前で、果たして生きる者の世界のルールを元にしたミステリーが語られる事は是か非か。……勿論、『是』。』
 とか書いてる(笑)

 ミステリーの中で超常現象が存在するにはある種のルールが必要だと自分ではそのままその後の感想に続けているんですが……

 それについて特に感じたのは、最後にご紹介するこの本、『不思議の足跡』(光文社)日本推理作家協会編集を、読んだから(これも母上推薦)。

 『ゴールデンスランバー』『重力ピエロ』『グラスホッパー』の伊坂幸太郎先生(チビ2の友達の読書家女子のおススメは『マリアビートル』ちなみに『AX』は後半の視点変更に「むむ!」と眉を寄せていたけれど、最後の2ページで大泣きさせられました……伊坂先生のイジワルぅッッッ(笑)!!!)を筆頭に総勢15名の錚々たるミステリー作家さまたちの『不可思議』ミステリー。

 短編で、たくさんの有名作家様の『不可思議』ミステリーを拝読させて戴けて、ひとつ、なるほどと思ったのは……書きたいなら、書け、という事(笑)。

 お前なんかが何言ってンダと笑われるのを覚悟で申し上げますが、最後の本はまさしく『玉石混交』。

 「オモシロイ!」と思うものから、「なんだコリャ?」と首を傾げるものまで(アホだからちゃんと理解できないだけなんですが!(笑))

 ……ただ、物語というものは。

多分、あらゆる方法論を包含して、それが語られる前に何かを否定などしない。

 そう、つくづく感じる次第でございました。

 つまり非現実であろうと、そうでなかろうと物語で存在が認められるのはただ、読み手さまに書きたかった事がこの方法論で伝わったかどうか。
 この方法論が最高の方法だったか否か。

 ……それだけ(笑)。

 最初の命題に戻って問う。

『果たして、ミステリーに『不可思議』は存在し得るか。』

 答えは『愚問である。まったくもって、愚問である』……というあたりでしょうか?(笑)

読書子姉のお答えは如何?

 いつか物語を愛する方々と思う存分、どこかで語り合えたら楽しいだろうのになぁ……んて夢見つつ、本日はこれにて(笑)

 どうぞ良い夢をご覧になってくださいまし。

小説より奇なる、現実こそ『ミステリー』でございますからネ(笑)

この記事へのコメント

  • 喜媚

    ミステリーに限らず、超常現象は「ルール」とか「制約」があれば、おはなしとして成立すると思います(・∀・)ノ

    被害者の霊と話が出来る→でも背後からやられたから「顔は分からない」→聞けるのは状況と犯人のミスリード→真犯人は別の人を装っていた。とか。
    何でも見通せる人外が居る→でも「人間の個体識別が苦手」とか。

    制約があるから、ファンタジーも面白くなるそうですよ(受け売り

    分かりそうで分からない。か、犯人は分かったけど方法がわからない!ってのが、ミステリーを引っ張るチカラかしら。

    …ところで、「我ざる」はミステリーカテよりか、青春か恋愛その他か、エブ新設カテのヒューマンドラマに入りそうな気がしてます(;・・)
    謎解きよりも、「ホクトちゃんのおはなし」がメインに読めてしまって…。←寺町も恋愛カテだと思ってた奴
    2017年12月17日 21:57
  • noriakira

    お返事おそくなりまして申し訳ない!!!ここしばらくかなり集中しきって、ネットから身を切り離しておりました!!!
     そんな我が家の聖夜の晩飯のメニューはうどん、イブはレトルトカレー(笑)。

     「ルール」と「制約」!!!
    まさしくです!
     こういう話をするのは本当に楽しい……ッ。さらに展開するなら、その「ルール」と「制約」をどんなものとして設定するかによってお話の面白さは変わってきて、何をどう選択するかは、最後に何を感じて欲しいと思うかによって照準を決めるんだろうなぁ……!

     加えて、そのルールと制約を設ける時にも、越えてしまうと、どっと白ける喫水線のようなものがある気が。

     そしてそして、それも挑戦につぐ挑戦で新しい方法論が発見されたり。それでいて、人間は飽かずに何通りかのパターンの、でも数えるのも気疎くなるようなバリエーションの物語を繰り返し繰り返ししがみつづけているような気もする……!(笑)

     そんな事を考えながら、なんとか「我ザル」を青春ものからミステリに移動させられるよう、励んでおります!!! 
     なんとか今年中に書き上げたいー!!!(←これは悲鳴。(笑))

     聖夜の逃避行、のりあきらでした!!!
    2017年12月25日 22:40